子育て

子どもがご飯を食べてくれないと疲れますね、そんな時の対応を現役保育士がまとめました

 

「イヤだ」「食べない」「いらない」「おいしくない」「自分で」…… 仕事や家事で忙しい中、時計を見ながら急いでいるのに、こういう頑固な態度にイライラしたり、ダメな親なんて考えていませんか?  

どの子にも『イヤイヤ期』がやってきます。 子どもの発達を知って、子どもも大人もうまく乗り切る方法を考えましょう。  

 

 

 いっぱい食べないし、立ち上がってうろうろするし、もうどうしたらいいの?

 

  というお悩みにお答えします。

食事を食べない食事のマナーが悪くて困る子どもの対応についてご説明します。

 

  私は、モンテッソーリ教員免許を取得し実践園に勤めてきました。現在保育士学童支援員をしています。 また、自分の子育てでもモンテッソーリ教育を実践して3人の子どもを育てました。

 

  この記事を読んでわかること

1,「落ち着いて食事に向き合えない」子どもとの関わり方

2,イヤイヤ期の子どもの特徴を知って子育てを楽しむ方法

 

子どもがイヤイヤ期でお困りの方、 子どもの育ちに関わっているいる方に お届けします。  

 

お腹が空いていると食べっぷりも違ってきます。

食事に集中するためにも外遊びは大切です。

こちらも参考にされて下さい。

【外遊び】たくさんした子は賢くなる7つのポイント、面倒でも出かけましょう

https://tumikitosuzu.com/play-outside-to-grow-up-wisely/

 

 

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子どもがご飯を食べないで疲れた時の具体的な対応

まず、具体的なかかわりの例を取り上げてみましょう。

 

1,好きなものだけ食べて、あとはイヤイヤ

 

そんな時は…

食べる順番を変えてみましょう

 

はじめに好きなものばかり食べて、空腹を満たすと、苦手なものはますます食べ辛くなってしまいます。

空腹の時に苦手な食べ物を出して、他の好きなものに目がいかないようにします。

この時、大人も子どもと同じものを食べながら励ましてやるとよいでしょう。

 

食べる準備を一緒にやってみましょう

 

年齢に合わせた食事の準備をさせると、食べることへの関心が出てきます。

例を挙げてみます

  • 1歳…テーブルを拭く、簡単なものをテーブ運んでもらうなど
  • 2歳…グリーンピースのさやから出す、玉ねぎの皮をむく、食器を並べるなど
  • 3歳…野菜を洗う、野菜を切る、ご飯をつぐ、お茶を注ぐなど

 

子どもの料理の手伝いについてはこちらもどうぞ

子どもの料理はいつから?興味を持ち始めたら始めましょう。子どもの育ちに役立ちます

 

大人も一緒においしそうに食べましょう

 

とかく、子どもが一人で食べる場面は多いのではないでしょうか?

大人も子どもと一緒に食べて、おいしさ、喜びを表現してみましょう。

 

 

2,食事中に席を立ってうろうろする

 

そんな時は……

食べる環境を見直しましょう

  • 椅子は子どもの体に合っているのか点検します。足は床にしっかり着けることが正しい姿勢につながります
  • テレビやユーチューブなどはつけないで、食事に集中できるようにします
  • 子どものお気に入りの食器なども用意してあげてみて下さい

 

ルールやマナーを伝えましょう

 

食事のルールやマナーを教えてあげます。わかるようになるまで、繰り返し優しく伝えましょう。

 

3,スプーンを落としたり、音を出す

 

そんな時は…

繰り返し使い方を教えてやります。

スプーンを落として、音を楽しんだり、大人の反応を見たりすることがあります。

大人は怒らずに繰り返して、スプーンはどう使うのか教えてあげましょう。

 

茶碗やコップなど本物を使わせます

 

陶器をはじめ、ガラス製品など大事に扱わなければ割れて使えなくなることを伝えます。

本物の手触り、美しさ、重量感など小さい頃から感じ取って、ものを大事にすることを教えてあげたいものです。

 

遊びの中で、落とす活動をたくさん経験する

 

子どもの物を落としたい欲求がある時期は、スプーンなど食事中に夢中になるのであれば、遊びの中で、そういう活動がたくさんできるものを用意して満足させてあげましょう。

 

 

ご飯を食べない子どもに疲れた時、子どもの育ちを生かしましょう

ところで、どうして食事の時に「イヤイヤ」が出てくるのでしょうか?

それでは、1歳半から4歳頃の子どもの育ちを見ていきましょう。

 

1,「やりたい」気持ちが、強い時期です

 

0~3歳頃の子どもは、まだ理性は発達していません。

子ども自身が持っている「生命力」に従い、やりたい気持ちのまま行動します。

そのため、大人の言うことは聞けず、大人の思い通りには動けません。

そういう時期なんですね。

でも、4歳くらいになると、理性と本能のつり合いが取れてきます。

そして、

5歳頃には、理性が本能より勝ってきます。

ですから、それまでをうまく乗り切ることが必要です。

 

2,「自分は親とは違うんだ」と気づくようになる時期です

 

生まれてから、1~2歳になるまで、生活は全て大人の手を借りなくては生きていけません。

しかし、だんだん自分で行動したりできることが増えて、「自分は親とは違う人間なんだ」と気づく時がやってきます。

それで、「イヤ」と言ったり、自分の行動に親はどう反応するかを確かめたりするようになってきます。

自分の力を確かめることは、強い自我を育むために欠かせない行動です。

それが、自立への第一歩なのです。

 

 

3,何でも敏感に吸収して、自立したい時期です

 

子どもには、何かに強く興味を持って、集中して同じこと繰り返す時期があります。

モンテッソーリ教育で、『敏感期』と呼ばれる時期です。

 

1~3歳頃の敏感期には、「言語」「秩序」「運動」「感覚」があります。

ですから、イヤイヤ期に重なる時期の子の『敏感期』をうまく利用していくとよいでしょう。

敏感期』についてはこちらに解説しています。

【モンテッソーリ教育とは】おうちで実践、7つの方法で子育てに安心感を

 

『子どもの自立』については、こちらも参考されてください。

【おうちモンテ】家庭で自己教育力を高める育児のコツ9選、子どもが一人でできるためには  

 

4,自分を信じる力と、周りを信じる力が育つ時期です

 

0~3歳の時期は無意識に物事を吸収したり、獲得したり、習得していきます。

そして、「自分は何でもできる素敵な自分なんだ」と自分を信頼しています。

また、「自分のまわりの人たちは、自分をわかってくれると周りを信頼しています。

そうして、いやいやの時期を体験して、自分のことも、まわりのことも、肯定的にとらえ、成長していきます。

このように、この時期は自分の土台を作る大事な時期なのです。

 

 

ご飯を食べない子どもへの関わり方、モンテソーリの視点でおさえる6つのポイント

ご飯を食べてくれないと、いつも疲れてしまいますね。

イライラしてくる時に参考にしていただきたい6つのポイントをまとめました。

 

1,子どもには敬意をもって接していきましょう

 

子どもは一人の人格として、誇りと、感じやすい心を持っています。

たとえ、受け入れられない事であっても、まずは子どもの思いに心を向けましょう。

それから、ていねいに教えてあげたいですね。

周りの大人の寄り添ってくれる態度は子どもはしっかり感じています。

 

2,できる限り子どもに選択の自由を与えましょう

 

子どもを人の人間として尊重すれば、その人には自由が必要です。

そうであれば、子どもには『選択の自由』が必要です。

例えば、「『ごはん』と『パン』はどっちにする?」と聞いてみます。

選択を学ぶのも、成長のための重要な側面です。

3,子どもにはできるだけ肯定的な態度で接するようにしましょう

 

子どもに話をするのに、「だめ」とか、「いけません」「違う」などの言葉を避けて、別の言い方を見つけるようにします。

例えば、テーブルをどんどん叩いていたら、「ここはテーブルですよ。叩くのは粘土、今度粘土で遊ぶ時にしようね」と教えてあげます。 

肯定的で、子どもの手助けとなる言葉を選びましょう。

 

4,時間を区切りましょう

 

食べる時間が長引いてしまっては、美味しくいただけずに、ますます時間がかかってしまいます。

30分くらいで時間を区切るとよいでしょう。

これだけは食べさせなければとこだわらず、弾力性のある態度が必要です。

「あと、何個食べたらおしまいにする?」「どれを食べてごちそうさまにしようか?」と子どもと相談して、子どもに決めてもらうとよいかもしれません。

 

5、できる限り、本物を使わせましょう

 

陶器のうつわや、ガラスのコップ、きの柄のスプーンなどプラスチック製の物でではなく、本物を使わせたいものです。

それ本来持つ、手触りや、輝き重量感など、子どもは敏感に感じ取ります

割ってしまうのを心配するのであれば、大事に使うことを教えてあげましょう。

落としたり、手荒く扱えばもう使えなくなることを優しく教えてあげてください。

 

6,子どもに合ったサイズの食器や椅子を揃えましょう

 

スプーン

スプーンは子どもがしっかり握れるものがおススメです。

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食器

子どもは何でも自分でやろうとします。

スプーンですくいやすい食器を用意してあげましょう。

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椅子

椅子は、姿勢を保つためにも大事なものです。

しっかりと足を着けられるものを選びましょう。

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べビーソファータイプもありますが、姿勢よく食べるには普通の椅子のタイプがいいでしょう。

また、子どもは食事をこぼしやすいです。

掃除がしやすいものが清潔に使えて便利です。

 

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご飯を食べない子どもに疲れてしまっている方に向けて、子どもの本質を紹介し、どう対応したらいいのかを具体例を挙げてまとめました。

 。

毎日の子育ての中で、活用していただき、美味しく、楽しい食事の時間になるよう願っております。

  また、モンテッソーリ教育の視点か子どもの『イヤイヤ期』の子どもとの関わりについてもまとめました。

食事の時だけでなく、他の場面でも参考にしていただきたいと思います。

子どもの育ちを知って、子どもも大人も楽しい毎日が送れることを願っております。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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