子育て

子どもの集中力を高める5つの方法、家庭で習慣化できれば学校に行っても安心

 

子どもがおもちゃで遊んでいても、すぐに飽きて次から次へとおもちゃを出してしまう、

好きな遊びが見つからない、

宿題を始めても落ち着かず、まわりを気にする…。

こんなことでお困りではありませんか?

 

どうしたら集中できる子になるのかな?

というお悩みにお答えします。

 

私は、 現在保育士学童支援員をしています。また、これまで、モンテッソーリ教員免許を取得し実践園で勤めてきました。そこで学んだことや自分の子育ての経験をいかしてお伝えします。

 

この記事を読んでわかること

  1. 子どもの集中力を高める方法
  2. 集中力を高めるためにモンテッソーリ教育の考えを生かすこと
  3. 子どもが集中する遊びについて

 

  • 子どもの集中力を伸ばしてあげたいとお考えの方
  • 子どもにどんな遊びを提供したらいいかお困りの方

に向けての記事となっています。

子どもの集中力をのばしてやることで、小学校でも自信をもっていろいろなことに取り組めるようになることでしょう。

集中力は、子どもに身につけさせたい大切な習慣です。

大人も一緒に見守りながら、子どもの育ちを支えていきましょう。

 

 

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子どもの集中力を高める5つの方法

子どもの集中力を高めるには次の5項目が大切です。

  1. ながらをやめる(環境作り)
  2. 粘り強く取り組める体つくり
  3. 食事に気をつける
  4. 質のよい睡眠をとる
  5. 大人の関わり方

それでは詳しく解説します。

1、~しながらをやめる(環境作り)

何かをしながら集中することは、子どもだけでなく、大人にとっても難しいことです。

テレビやYouTube、ゲームなどの電子機器をつけた状態では集中できません。

また、飲んだり食べたりしながら何か行っても、気がそがれてしまします。

 

それでは、まわりの大人はどういう働きかけをすればいいのでしょうか?

たとえば、「これをしてから、その次にそれをしよう」というふうに、生活の中にけじめがあることが大切です。

活動を始める前に、電化製品の電源を切り、落ち着いて取り組めるような環境にしましょう。

子どもが夢中になっているものや、お気に入りのものが近くにあると落ち着きません。

まわりを片付け、遊びながらの活動にならないようにしましょう。

 

それに加えて、ものがありすぎるのも集中できない原因の一つです。

 

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2,ねばり強く取り組める体作り

身体の筋力が弱いと集中できない事があります。

筋力が弱いと姿勢を保つことができません。

姿勢がくずれては、活動に対する体の構えを続けることができないので、集中が難しくなります。

そこで、筋力を鍛えて、姿勢を維持するための体をつくっていかなければなりません。

 

外遊びの効果

 

子どもの体つくりに効果的なことは外遊びです。

  • 体力がついていくと、身体を動かすことをいとわなくなります
  • 手足を動かし、血流も促されます
  • 血流がいいことで、脳の発達にもいい影響があります

 

外遊びについてはこちらも参考にされて下さい

 

ワクワク・ドキドキする遊び

 

物事に集中する時には、脳を興奮させる必要があります。

そしてそれには、大脳皮質興奮過程の強さをハードとして持っていなくてはいけません。

同様に、気持ちを抑える時には、抑制過程の強さが必要です。

つまり、集中に必要な興奮過程と抑制に必要な抑制過程がともに十分な強さに育っていなければなりません。

それが、育っていなければ、集中を持続するのが苦手となり、「そわそわ」「キョロキョロ

」して落ち着きがなくなります。

 

このように、集中を持続するためには、子どもが子どもらしく興奮できる「子どもらしい子どもの生活」が必要になってきます。

その「子どもらしい子どもの生活」とは何でしょう?

幼い頃からお稽古事やスポーツなどではなく、『遊ぶこと』を見直してみて下さい。

じゃれつき遊び」やかくれんぼ・鬼ごっこ・長縄・ケイドロなどの昔から子どもが楽しんできた「伝承遊び」は体を使ってワクワク・ドキドキして楽しめます。

このワクワク・ドキドキする瞬間が、脳を十分興奮させ、同時に抑制過程を刺激し、集中力が高まっていきます。

 

子どもの発達に合わせたワクワク・ドキドキを伴う体を動かすことを意識していきましょう。

 

外遊びのおもちゃについてはこちらも参考にどうぞ

【外遊び】2歳の子が喜ぶおススメおもちゃ、子どもが賢くバランスよく成長していくのに役立ちます

【外遊び】4歳の子が喜ぶおススメおもちゃ、楽しさも運動能力もアップします

 

3,食事に気をつける

栄養に偏りがない食事をとることが必要です。

 

集中力を高める栄養素を注目すると、バナナなどのブドウ糖、ごはんなどの炭水化物、豚肉などのビタミンB群などがとく効果があります。

イライラしている時はカルシウム不足といわれます。

 

バランスの良い食事

 

栄養のバランスのとれた食事と言ってなかなか難しいですね。

そのためにいろいろな食事をまんべんに食べることができる合言葉をご紹介します。

バランスの良い食事のための合言葉

  1. 「ま」…豆
  2. 「ご」…ゴマ
  3. 「は」…ワカメ(海藻類)
  4. 「や」…野菜
  5. 「さ」…魚
  6. 「し」…しいたけ(キノコ類)
  7. 「い」…芋(イモ類)
  8. 「よ」…ヨーグルト

 

集中力を高める食べ物

バナナ
  • ブドウ糖・ショ糖・デンプン・果糖などの糖質が含まれています。
  • ブドウ糖吸収が早く、脳に早くエネルギーを送ります
  • デンプンショ糖はエネルギーに代わるまでには時間がかかりますが、長く脳に栄養を送り続けることができます。
  • バナナには、脳を覚醒させる役目のセロトニンの原料であるトリプトファンが含まれています。
  • セロトニンは意欲集中力を高める役割があります。

 

豚肉
  • ビタミンB1を多く含んでいて、集中力が高まります。

 

ラムネ
  • ラムネは、脳のエネルギー源となるブドウ糖でできています。
  • 食べるとすぐに脳にエネルギーが補給され、集中力がアップされるのです。
ごはん・パン
  • ごはんやパンなどの炭水化物は、ブドウ糖が含まれ、脳を働かせる役目があります。
  • 朝食はきちんと食べるように言われているのには、朝からの授業への集中や活動の充実が期待されます。
  • ごはんは、玄米分搗き米雑穀米など、パンであれば全粒粉パンライ麦パンが腹持ちがよく、集中につながります。

 

  • 卵黄に含まれる卵黄レシチンは、脳の情報伝達の役割があります。
  • 記憶力集中力を高めてくれます。

 

大豆製品(納豆・豆腐など)

  • 大豆レシチンは卵黄レシチンと同様の働きがあります。
  • 記憶力集中力を高めてくれます。
  • 集中力に加えて、認知機能記憶力に関わるグルタミン酸も多く含まれています。

 

青魚(サバ・イワシ・サンマなど)
  • 血液中のコレステロール中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果があるDHAが含まれます
  • 脳の働きを活性化する作用があります。
ナッツ
  • ナッツに含まれる不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸は、血行改善につながる栄養素です。
  • 脳への血流が増えることで集中力高まります。。

 

集中力を高める飲み物

ココア
  • カカオにはポリフェノールテオブロミンという成分が多く含まれています。
  • ポリフェノールには血管拡張の効果があり、脳血流の改善につながる、集中力がアップします。

 

フルーツジュース

  • 天然の糖分ビタミンCが含まれるフルーツジュースは、集中力を高めr飲み物です。
  •  バナナやリンゴなどチロシンを含む果物であれば、ドーパミンやノルアドレナリンの原料となり、より集中力アップを期待できます。

 

4,質のよい睡眠をとる

睡眠はと体と心の発達にとても大切です。

それで、子どもは深く、長く寝ることが必要になってきます。

記憶に関わる脳の「海馬」は、長く寝る人ほど大きく、記憶の定着には睡眠が不可欠です。

体の成長に重要な成長ホルモン深い眠りの中で分泌されます。

 

睡眠が不足すると、脳の前頭前野の働きが落ち、集中力が低下してしまいます。

その他、記憶力、やる気が低下し、感情のコントロールも難しくなります。

 

10代までは体内時計が敏感で、就寝や起床が1時間以上遅れると、生活リズムはすぐ狂ってきます。

スマホなどのブルーライトの影響も若いほど受けやすく、目がさえてきてしまいます。

そこで、『規則正しい生活』が重要と言えます。

 

子どもの睡眠で大切なこと

  1. 早起きして日光を浴びる
  2. 朝食をしっかりとる
  3. 外遊びをする
  4. 昼寝は短く、午後3時までに起きる
  5. 夕食は就寝2~3時間前までに
  6. テレビやゲームは就寝2時間前までに
  7. 入浴は就寝1~2時間前までに
  8. 夜はコンビニなどの明るい所は避ける
  9. 寝室は真っ暗にする
  10. 午後9時~10時には寝る

就学前は10時間

小学生は8~9時間以上

中学生は7時間以上

高校生は6時間以上寝る

 

5,大人の関わり方

子どもの集中力はトレーニングして身につかせるというものではないようです。

特に幼児期はの子どもの関心や興味がないものを無理にさせても、ストレスを広げてしまうことになりかねません。

たとえ、そこでは集中できても、他の場面で集中できなくなることも考えられます。

 

では、集中をどうとらえればいいのでしょうか?

興味のあることができる環境をつくる

 

子どもは赤ちゃんの頃から、日常生活の中で多くの集中が見られます。

物を目で追う、ティッシュを出し続ける、ダンゴムシを集める…など、子どもは興味のあることにいろんな場面での集中が見られます。

つまり、集中するためには、子どもが興味・関心を持つことが大事です。

子どもの興味のあることを伸ばしてあげたいですね。

子どもの心を動かすような、やりたくなる環境づくりが必要となります。

 

子どもの集中をさえぎらない

 

子どもが集中している時は邪魔をしない事が大事です。

「何をやっているの?」「それはダメでしょう」「うまくできたね」など、子どもが集中している時の声かけは邪魔になります。

 

しかし、子どもが夢中になると困ることもたくさんありますね。

 

たとえば、落書きやこぼすなどで、後始末が大変になることです。

ですから、子どものまわりは、使ってはいけないものはよけておきましょう。

 

また、食事の時間やお出かけなどの用事がある時は、時計をさして、「この針が、ここになったら、おしまいね」と伝えておくなども必要です。

 

急かさない生活

 

人は自分のペースで動くことが必要です。

子どもの持つリズムは大人よりずっとゆっくりです。

途中で、急かされてしまうと集中できず、そういうことがにもなりかねません。

 

大人は日々、家事、仕事、育児と時間に追われ、忙しい毎日です。

しかし、大人もゆとりのある生活が必要です。

こちらも参考にされて下さい。

イライラして余裕がない子育て、子供とスローライフな生活で改善させましょう

 

 

集中力は小学校の入学までに身につけたいことの一つです。

その他小学校入学までに身につけておきたいことを解説しています。

【小学校入学前】身につけておきたい17の習慣、生活や学習面から

【小学校入学前】不安な気持ちを解消させる、身につけておきたい17の習慣子どもの小学校入学を前にして心配なこともあると思います。生活面において安心して入学できる習慣作りや、学習に必要な土台作りについて遊びや生活を通して親子での取り組むポイントを説明します。あわせて、周りの大人が気をつけたらいいことやスケジュールなどの記事です。小学校入学前にやることを保育士、学童支援員のすずが子育て経験も活かしまとめました。...

 

集中力を高めるためにモンテッソーリ教育の考えを生かしましょう

 

集中力を高めるために、大人に理解して欲しいことをまとめました。

  1. 子どもには、特定のことに熱中する生まれつきの強い能力が備わっています
  2. 子どもは実際にすることで学んでいきます
  3. 子どもは集中して、繰り返しおこなう時期があります
  4. 子どもは自由に、自分自身の力で学んでいくことが必要です
  5. できる限り実物を使わせましょう

 

1,子どもには、特定のことに熱中する生まれつきの強い能力が備わっています

 

子どもには、何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す時期があります。

モンテソーリ教育で、『敏感期』とよばれるこの時期は、早く身につき、楽しんで行うことができます。

たとえば、「言葉」「感覚」「小さな物」「運動」「数」…など、それぞれ、その時期に特別に集中し、習得できる期間があります。

 

「今、この子はこれに夢中になれる時期なんだな」と見守り、援助してあげましょう。

 

2,子どもは実際にすることで学んでいきます

 

子どもは実際に自分の手や足を動かして学び、自分のものにしていきます。

言葉だけでは子どもにはわかりにくく、する集中する前にあきらめてしまうでしょう。

具体的にゆっくりとていねいにやって見せると、子どもは自分でやってみたくなります。

そして、自分てやってみる中で、集中することにつながります。

 

3,子どもは集中して、繰り返しおこなう時期があります

大人は一度うまく行けば、できたものと受け止めますが、子どもは違います。

それは、学ぶ嬉しさが子どもにはあるのです。

子どもは、何か新しいことを学ぶ嬉しさで、何度も繰り返し行います。

そうして一つのことをマスターしていきます。

そこには、集中して行うことがカギになってきます。

これでいいと子どもが納得するまで、集中できる環境を作ってあげるといいでしょう。

 

4,子どもは自由に、自分自身の力で学んでいくことが必要です

子どもはやりたいもの、挑戦したいことを自分で選べることが大切です。

大人が無理に何かを提示しても、子どもに興味がなかったら集中できません。

子どもは次にどんなことに挑戦したいのか、どの段階に進みたいのかを自分で見つけることができます。

押し付けではなく子どもが自由に選んで挑戦していく機会を増やしてあげましょう。

 

5,できる限り実物を使わせましょう

プラスチック製の物でも、実物のように見えても、実際に使うと思うように動かしにくかったり、使い勝手の悪いものがあって、子どものやる気がそがれてしまうことがあります。

また、子どもは自分は本物を使うに当たらない存在と思い込むかもしれません。

自分は大事にされていると感じれば、その活動に打ち込むことができます。

 

子どもの体格に会ったサイズの本物を用意してあげるといいでしょう。

手触りや重量感が物を大事に丁寧に使うことにつながり、集中力も高まっていきます。

 

集中を高めやすい遊びの紹介

子どもにとってあまり簡単なものには飽きるのも早いようです。

では、子どもはどのような物に集中するのでしょうか?

それは、「少し挑めばやれるかもしれない」という微妙なところでしょう。

 

そのためには、日頃から子どもの興味のあることや、今どういう段階なのかを把握しておくことが必要になってきます。

子どもの様子を観察したり、話題にするとよさそうです。

 

集中力を伸ばすおススメの遊びをご紹介します。

1,手遊び

歌いながら指を動かして遊びます。

手と目の協応が要求される遊びで、年齢により、難しさが違ってきます。

親子で楽しめます。


 

2,折り紙

指先を使う遊びで、きれいに紙を合わせることができなければ、裏の白い部分が見えてしまいます。

それは、大人から指摘されなくても、自分でうまく行ったかどうか判断できます。

つまり、大人の口出しがなくても集中できるというわけです。



 

3,しかけ絵本

お話に沿って、しかけがあり、子どもの想像力を広げながら仕掛けを動かして展開させていきます。

子どもが自分のペースで動かすことができるので、集中力が高まります。



 

4,パズル

視覚を使って細かな形の差をとらえ、指先を使って、小さなピースをはめていきます。

これによって脳が活性化され、集中力が高められます。






 

5,ボードゲーム

オセロや将棋などは、相手の出方によって作戦を練ったり、変更したりと、考えを巡らせながら対戦を繰り広げていく遊びです。

集中力は欠かせません。

脳の前頭葉の働きが活発化するといわれていておすすめです。


 

その他、ボードゲームについてはこちらも参考にどうぞ

【家族で遊べる】子供に人気のボードゲーム、おすすめ13選で楽しい時間を

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まとめ

子どもの集中力を高める方法についてまとめました。

  1. ながらをやめる(環境作り)
  2. 粘り強く取り組める体つくり
  3. 食事に気をつける
  4. 質のよい睡眠をとる
  5. 大人の関わり方

加えて、モンテソーリ教育の考えを生かして、集中力を高める方法をまとめています。

また、脳を活性化させて、集中できる遊びも紹介しました。

 

このようにして、家庭で集中力を高めることを習慣化できれば、学校でも授業集中できて安心です。

どうぞご活用ください。

 

集中力は小学校に入学してからも子どもにとっては大切な力です。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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