どうしてうちの子は何を誘っても、挑戦しようとしないんだろう?
どうしてこの子は褒められても素直に喜ばないのかな?
最近、笑っていないな、どうしたんだろ…?
と、気になっていませんか?
というお悩みにお答えします。
私は、 現在保育士と学童支援員をしています。また、これまで、モンテッソーリ教員免許を取得し実践園で勤めてきました。そこで学んだことや自分の子育ての経験をいかしてお伝えします。
この記事を読んでわかること
- 子どもの自己肯定感を高めるために親が気をつけること
- 自己肯定感を高めるためにモンテッソーリ教育の考えを生かすこと
- 子どもの褒め方
- 親自身が自己肯定感を高める方法
- 子どもの自己肯定感を高めてあげたいとお考えの方
- 子どもとどう接したらいいかお困りの方
に向けての記事となっています。
親の接し方次第で子どもの自己肯定感ををのばしてやることができます。
小学校でも自信をもっていろいろなことに取り組めるようになります。
イライラして余裕がない子育て、子供とスローライフな生活で改善させましょう
https://tumikitosuzu.com/slow-life-child-care/
スポンサーリンク
目次
子どもの自己肯定感を高める親の接し方、モンテッソーリ教育の視点から
自己肯定感は、子ども自身が「生まれてきてよかった」と感じることです。
子どもが「やればできる」「自分のことが好き」と思えることは、子どもにとって大きな力になります。
そのためには、子どもを取り巻く大人、特に親がどう関わっていったらいいのでしょう。
モンテッソーリ教育の視点から子どもの自己肯定感を高める親の接し方をまとめました。
<子どもの自己肯定感を高める親の接し方>
- 子どもには敬意をもって接しましょう
- 子どもには理解されていると感じさせることが必要です
- 子どもにはできるだけ肯定的態度で接するようにしましょう
- 子どもには度々ほめたり、励ましたりすることが必要です
- できる限り子どもに選択の自由を与えましょう
- できる限りたくさん、子どもに成功する機会を与えましょう
- 先回りし過ぎないで、子どものペースを大事にしましょう
【モンテッソーリ教育とは】おうちで実践、7つの方法で子育てに安心感を
https://tumikitosuzu.com/montessori-education/
解説いたします。
1,子どもには敬意をもって接しましょう
子どもが言うことに耳を傾け、まずは受け止めてあげます。
「お外がいいのね」「もう少し遊びたいんだね」「これが終わって勉強しようと思っているのね」…。
子どもの気持ちと考えが大事にされ、一考に値するものとして扱われなければいけません。
このように、子どもは自分が家族の大事な一員であると、感じることが必要です。
つまり、子どもは一個の人格としての強い誇りと、感じやすい心を持っています。
子どもには敬意をもって接していきましょう。
2,子どもには理解されていると感じさせることが必要です
じっくりと時間をかけて、話を聞いてあげます。
そして、子どもの気持ちや考えに応えてあげるとよいでしょう。
そうすれば、子どもに自尊心が芽生えてきます。
そして、両親に深い愛情と尊敬の心が深まることでしょう。
3,子どもにはできるだけ肯定的態度で接するようにしましょう
ちょっとしたことで、「だめ」「まだ無理よ」「いけません」「それは間違っている」といった否定的な言葉を使っていませんか?
そんな時は、別の言い方で伝えましょう。
そのポイントは、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えるのです。
例えば、
「走ったらダメ!」ではなく
「転んだら危ないからあるいていこうね」
食事中、何度もスプーンを落として喜ぶ時は
「もう、落としたらご飯をあげませんよ」というのではなく
「もう、お腹いっぱいなのね。ごちそうさまにしましょうね」
図書館で大きな声を出す時
「しずかにしないとダメよ」ではなく、
「ここはみんなが静かに本を読む所よ。小さい声でお話ししましょう」
このように、「ダメ」という禁止の言葉だけでは子どもに分かりにくいのです。
具体的に子どもに分かるように工夫して伝えましょう。
4,子どもには度々ほめたり、励ましたりすることが必要です
大人から誉め言葉や、励ましの言葉をかけてもらうことは、子どもにとって喜びであるとともに、満ち足りた気持ちになるでしょう。
そうすれば、子どもは自分の人間としての価値を感じ取ります。
さらに、学習したい、もっとうまくやってみたいという前向きな気持ちにあふれていきます。
そうして、自分の課題に対して、意欲的な子どもになっていくことでしょう。
子どもにとって、大人が子どもの努力や、資質のよさを認めるような誠実な、心温まる言葉や態度を感じることは自己肯定感を高めることにつながります。
5,できる限り子どもに選択の自由を与えましょう
大人は、子どもを一個の人間として尊重することは大切です。
そうであれば、人間には自由が必要であることが理解できます。
子どもの選択能力を発揮させていきましょう。
例えば、
「ジュースはどっちにする? リンゴそれともオレンジ?」
「公園に遊びに行く?それともお散歩がいいの?」
「今日はどの靴下にする?」
などと子どもに選ばせてみて下さい。
このような選択することも、子どもの成長には欠かせません。
6,できる限りたくさん、子どもに成功する機会を与えましょう
遊びでも、お手伝いできることでも、子どもの近くにいる大人は、今、子どもができること、興味を持っていることなどを把握できます。
ですから、子どもにとってさほど困難を感じることもなく、失敗もしない程度の仕事に誘ってみるのも良いでしょう。
そのためには、ゆっくり丁寧にやってみることが大事です。
【おうちモンテ】家庭で自己教育力を高める育児のコツ9選、子どもが一人でできるためには
https://tumikitosuzu.com/parenting-montessori-education/
7,先回りし過ぎないで、子どものペースを大事にしましょう
子どもの時間感覚は、大人と違ってゆっくりです。
子どもをせかさないようにしましょう。
また、子どもには『敏感期』があります。
それは、子どもには、あることを学ぶのに、今が一番優しく学べるという「感受性豊かな時期」をいいます。
ですから、先回りし過ぎないで、子どものペースや気持ちを大事にしていきたいですね。
何でも自分でしたい、できるようになりたいのは子どもです。
できる時期が来れば、みんな ちゃんとできるようになります。
あせらせなくていいのです。
その子の気持ちやペースを大事にしてあげましょう。
子どもの自己肯定感を高めることは必要、自己肯定感が高い子どもの特徴は
自己肯定感が高ければ「自分は自分のままでいい」と肯定することができます。
欠点があったとしても、自分を否定せずに受け入れることができます。
たとえ自分が優れた能力を持っていなくても、他人よりも劣っていても、「自分には価値がある」と思うことができるのです。
これでいいんだと思えると、まわりのことに対しても肯定的に捉えることができるようになります。
それと同時に、仲間のことも受け入れるようになり、自分のよさも、仲間のよさも認められるようになることでしょう。
<自己肯定感が高い子どもの特徴>
- はじめてのことにもやってみようと挑む(興味を持つ)
- やれるかもしれないと楽しめる
- 仲間のいいところをみとめてやれる
- 仲間と言葉を掛け合って協力して物事を進める
- じぶんと人を比較しない
子どもの自己肯定感を高めるほめ方
では、子どもの自己肯定感を高めるためにはどういう事に気をつけてほめたらいいのでしょうか?
<子どものほめ方>
- 人と比べるのではなく、その子自信と比べる
- 結果ではなく、その過程を褒める
- 挑戦したことを褒める
- 途中であきらめずに取り組んだことを褒める
- 自分で決めることができたことを褒める
1,人と比べるのではなく、その子自信と比べる
とかく、子どもの同年代の友達や兄弟で比べて、評価しがちです。
他の人と比べるのではなく、その子自信の子自信の成長を認めてやるようにします。
例えば、誰でもできること、やって当たり前のことでも、その子にとってはできるようになったうれしい事実です。
そのような時は、一緒に喜びを表し、認めてあげましょう。
そして、子どもに分かりやすく、具体的に話してやりましょう。
例えば、
「帽子は、自分で帽子掛けにかけられるようになったね」
「今日は何も言われないでも、自分から宿題をやろう始められたね。早く終わっていっぱい遊べるね」
2,結果ではなく、その過程をほめる
やったかやらないか、上手にできたかどうかではなく、その過程の頑張りを認めてあげましょう。
大人はせっかちに結果を求めがちです。
しかし、結果に至るまでの子どもの取り組み方に注目してやると、結果を気にしないで力を出すことができるでしょう。
3,挑戦したことを褒める
大人が結果にこだわってしまうと、子どもは新しいことに挑戦して、失敗することを恐れるようになってしまいます。
色々な葛藤もありながら、子どもなりにやってみようと考えて挑戦するわけです。
大人は温かい目で見守り、挑戦しようとした気持ちを認め、言葉でほめてやりたいものです。
4,途中であきらめずに取り組んだことを褒める
自分が決めたことを最後までやり抜く心は根気がいることです。
大人でも難しい所、まわりの大人の温かいまなざしが力になります。
子どもは大人のそういう態度から前向きに子どもなりの努力が見られることでしょう。
大人は過程の部分を褒めてあげてください。
また、その時、大人は干渉せず、こども自身のやり方で物事を行うために、十分な時間が必要ということは言うまでもありません。
5,自分で決めることができたことを褒める
子どもには、自由に子どもの世界を探索できることが大切です。
そのうえで、自分で何をいつやるか、そして、やらないかを決める自由さもあります。
しかし、大人の口出しや、大人の判断を押し付けることが増えると、自分で物事を決めるのが難しくなっていきます。
子どもによっては、「○○していい?」「どうしたらいい?」と大人に聞いてくる子もいます。
これでは、自己肯定感は育ちません。
自分で決めることができたら、ほめてあげてください。
子どもの自己肯定感を高めるためには、それが下がっているサインに気づきましょう
日頃から、子どもの今はどんな状態か知っておきましょう。
いつもの様子と違って気になるところはありませんか?
もし、次のようなことが続くようであれば、親子の関わりを見直すとよさそうです。
<子どもの自己肯定感が下がっているサイン>
- 笑わない
- 決めきれない
- 失敗を恐れる
- 周囲の反応を気にする
- しゃべらない
子どもの自己肯定感を高めるために、大人自身が自己肯定感を高くする
子どもと向き合う大人自身の自己肯定感を高めることが、ひいては子どもの自己肯定感を高めることに結び付きます。
それは、言葉かけであったり、表情などを子どもは敏感に感じ取ってしまいます。
では、大人はどういう事に気をつけて生活したらいいのでしょうか。
<大人が自己肯定感を高めるためにすること>
- 子どもが生まれた時のあのほほえみを思い出す
- 自分を大切にする時間をつくる
- SNSから離れる時間をつくる
- 生活に運動を取り入れる
- 普段から前向きな言葉を使う
大人自身も自己肯定感を高めながら幸せな毎日を送りましょう。
【スローライフを楽しむ】丁寧な生活を作る7つの方法でこころ豊かにゆっくりと
https://tumikitosuzu.com/slow-life/
1,子どもが生まれた時のあのほほえみを思い出す
「この子がいてよかった、この子を産んだのはわたし」
「この子はわたし達の子ども、生まれてきてくれてありがとう。この子の父親であることに誇りを感じる」
こんな気持ちは、親としての自己肯定感を大きく膨らませます。
子どもが生まれて、初めて見せてくれた「にこ~」というほほ笑みを思い出してみて下さい。
2,自分を大切にする時間をつくる
親として、毎日時間に追われ、子どもの世話や仕事に家事にと忙しいことと思います。
だからこそ、自分を大切にする時間が必要です。
「こうあるべき」という考えではなく、自分に合った生活スタイルをつくる必要があります。
イライラして余裕がない子育てを避けるために大人がすることについてはこちらを参考にされて下さい。
イライラして余裕がない子育て、子供とスローライフな生活で改善させましょう
https://tumikitosuzu.com/slow-life-child-care/
3,SNSから離れる時間をつくる
SNSは、自己肯定感の低下の原因となる恐れがあります。
SNSから離れる時間をつくるとよい理由
- 情報が多すぎて、知りたくない情報まで入ってきて疲れる
- 人と比べて気持ちが落ち込むことがある
- 一定の人に返信することに負担を感じてもやめることができなくなっている
- 長時間SNSに触れ、睡眠不足にもなりやすく、身体的・精神的にストレスを感じる
SNSに振り回されず、自分のペースを保つことが自己肯定感をあげていくことにつながりそうです。
4、生活に運動を取り入れる
運動は手軽にできるものから始めたらよいでしょう。
筋トレや、ウォ―キングやランニングといった有酸素運動が効果的といわれています。
運動をすることが自己肯定感を高める理由
- 身体的な成果や達成感を得ることができます
- 運動を継続してすることで、身体が鍛えられ、身体能力もアップされることで自己肯定感が高められます
- 運動をすることにより睡眠の質が改善される一つの要因となります
5,普段から前向きな言葉を使う
口癖を前向きな言葉にするとよい理由
- 肯定的な言葉にすれば、気持ちも前向きになり、自己肯定感が高められていきます
- ポジティブな言葉を発していくと、プラスのイメージを持って物事に取り組み、脳もプラス面を多く記憶して前向きな考えになることでしょなることでしょ
- 前向きな言葉を使うことで、性格も明るく、楽観的になることでしょう
自己肯定感が高められる口癖
- 「私は~だからこそ~できる」
- 「それなら~できる」
- 「どうせなら~してみよう」
- 「~しよう」
- 「ありがとう」
子どもの自己肯定感を高めるための書籍
広告
絵本
自分自身を大切にすること、個性や多様性を認め合うことの大切さを子どもたちに教えることができます。
絵本の美しいイラストと、明るく楽しい物語は、子どもたちの心を打ち、自己肯定感を高めることができるでしょう。
つらいとき、心細いとき、いつもあなたの心にそっと寄りそってくれる、心温まる絵と言葉がつまったメッセージ絵本です。
大人向け書籍
この本は、7歳から11歳くらいの子どもの心の問題に関わるワークブック〈おたすけモンスター〉シリーズの第二弾で、認知行動療法に基づいた実践ガイドでもあります。
本書で教える簡単な「10の魔法のことば」を上手に使うことで、子どもたちの自信は、驚くほどの上昇カーブで回復していきます。
自主性が芽生え、成績は上がり、努力をいとわない子どもに育ちます。
まとめ
子どもの自己肯定感を高める方法の記事です。
子どもにどう接したらいいかをモンテッソーリ教育の視点から次の7項目にまとめました。
- 子どもには敬意をもって接しましょう
- 子どもには理解されていると感じさせることが必要です
- 子どもにはできるだけ肯定的態度で接するようにしましょう
- 子どもには度々ほめたり、励ましたりすることが必要です
- できる限り子どもに選択の自由を与えましょう
- できる限りたくさん、子どもに成功する機会を与えましょう
- 先回りし過ぎないで、子どものペースを大事にしましょう
また、親自身の自己肯定感を高めることも子どもの自己肯定感を高めるには必要です。
自分を大切にする方法も取り上げました。
自己肯定感は、子どもが「生まれてきてよかった」と感じることです。
子どもが幸せな気持ちで生きていけるよう、まわりの大人は協力し合って、子どもの自己肯定感を高めることを大事にしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンク
おもちゃのサブスク、子どもの成長に合わせた定期レンタルはこちらです