子育て

【小学校入学前】不安な気持ちを解消させる、身につけておきたい17の習慣

 

保育園や幼稚園の年長さんは、心身ともに成長を実感でき、小学校にも少しずつ目が向いていることでしょう。

学校で困ることがないかな? 勉強についていけるかな?

という お悩みに対してー

現役学童支援員・現役保育士としての経験、モンテッソーリ教員、私の子育ての経験から『小学校入学までに準備しておくこと』についてまとめました。

 

この記事を読んでわかること

  1. 小学校入学までに生活面で身につけたい習慣
  2. 小学校入学までに学習面で身につけたい習慣
  3. 小学校入学までに大人が気をつけておくとこと
  4. 小学校入学までのスケジュール

 

小学校入学を前にしてこれから準備される方

・子どもさんが、うまく小学校になじめていけるか心配な方

にお届けします。

 

ランドセルなどの物品だけでなく、生活学習面においても準備し、安心して小学校に通えるよう用意を進めていきましょう

 

期待に胸を膨らませている子ども達、まわりの大人としては、子どもが困らない様にしてあげたいと思うことでしょう。

しかし、学習の先回りをさせること、ステキなランドセルを用意することだけが、新しい学校生活を始める準備ではなさそうです。

子どもにどういう力をつけさせていくか」という視点から入学準備を始めていきましょう。

 




小学校入学前 までに身につけたい習慣、生活編

集中力をつける

 

  • 「~ながら」をやめる
  • 体つくり(外遊び、姿勢)
  • 食事(意欲、栄養)
  • 生活リズム(睡眠)
  • 急かされない生活

 

①「~ながら」をやめる

集中するためには、何かをしながらでは無理なこと

食事をする時や、遊ぶ時など、テレビなどの電子機器はスイッチを切っておきましょう。

 

それに加えて、まわりに物がごちゃごちゃあると、触って遊び始めたり、気を取られがちです。

整理整頓をしてから向かわせましょう。

 

集中力についてはこちらも参考にどうぞ

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② 体つくり(姿勢、外遊び)

何をする時も正しい姿勢を保つことは集中力を高めるためには必要です。

体をしっかり支える筋力を強くし、姿勢を維持できる体力つくりをしていきましょう。

 

体つくりには、やはり、外遊びが一番です。友達や大人とたくさん楽しむ、そして、体を使った遊びをすることで、しぜんと体力つくりにつながっていくといいですね。

外遊びにつてはこちらを参考にどうぞ

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③ 食事(意欲、栄養)

毎日の食事で、こどもの食べっぷりはいかがですか?

食べることに対する意欲は大事で、いろいろなことにいい影響を及ぼします。食事も集中することに対しての大切な習慣の一つです。

それには、家族で時には楽しい話題を話しながら、温かい雰囲気の中で食事をとることも大事なことです。

 

また、栄養に偏りがない食事をとることも必要です。

集中力を高める栄養素は、バナナなどのブドウ糖、ごはんなどの炭水化物、豚肉などのビタミンB群などです。

イライラしている時はカルシウム不足といわれます。栄養のバランスのとれた食事を心がけたいものですね。

 

④ 睡眠リズム

生活リズムを整えるために、睡眠リズムを整えましょう。子どもの脳の働きをよくするうえで大事なことです。

そのためには、まず、家族みんなで早起きをして、朝日を浴びることから始めましょう。

 

自分で起きることも必要です。それで、目覚まし時計を用意します。

時計の勉強にも役立つので、アナログ式の時計をおすすめします。


 

睡眠についてはこちらにも詳しく解説していますので、参考にしてください。

【早く寝せる】イライラしないで寝かしつけ、時間短縮の効果的な5つのポイント

 

⑤ 急かされない生活

 

人は自分のペースで動くことが必要です。途中で、急かされてしまうと集中できず、そういうことがにもなりかねません。

 

子育てに「スローライフ」な生活を取り入れて余裕のある子育てを実現しましょう。こちらも参考にされてください。

イライラして余裕がない子育て、子供とスローライフな生活で改善させましょう

 

見通しを持った生活

  • 生活リズムを整える
  • 時間を意識する
  • 自分の意志で行動する

 

⑥ 生活リズムを整える

 

私たちは、一人一人が生活する主人公です。指図されてばかりでは、主人公にはなれません。

そこで、子どもが自分で、生活を見通せるように生活リズムを整えていきましょう。

まず、生活の日課を決めます。

例えば、夕飯を食べたら、風呂に入り、絵本を読んでもらってから布団に入るというぐあいに、いつも同じような流れで生活を作っていきましょう。

 

⑦ 時間を意識する

まわりの大人は、見通しを持てるような言葉かけをしていきましょう。

例えば、「これが終わったら、次は○○に行くからよろしくね」「(時計を見て)長い針がここまで来たら、片付て、おやつにしましょう」というように、子どもに意識させます。

 

⑧ 自分の意志で行動する

 

子どもが、自分で判断し、行動していくことが大切です。

そのためには、子どもが幼いころから、選択を学ぶ機会をつくります。

例を挙げると、自分で明日着る洋服を用意することや、食べ物でイチゴジャムか蜂蜜かなど、選ぶことを積極的に取り入れていきましょう。

 

子どもが一人でできるようになる』ための育児のコツについては

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を参考にされてください。

 

小学校に入る前までにやっておくとよいこと

 

⑨ 通学路を親子で歩く

知っている道でも、車に乗って通るのと、歩いて通るのでは感覚の違いがあります。

実際に危険な場所を確認し、どういう注意が必要か子どもと話し合いながら歩いてみましょう。

歩く時間帯も、登下校時に合わせたほうが、実際の車や人の量が把握できます。

子ども110番の家も確かめて、子どもに伝えておきます。

 

⑩ 一人でトイレができる(和式トイレも)

いつもは一人でトイレがて来ている子どもでさえ、少し様式が違っているだけで戸惑います。

学校によっては、和式のトイレがあり使ったことがない子どもさんもいることでしょう。

外出先で、和式のトイレを使う練習をしておくとよさそうです。

また、女児に関しては、衣服によっては、用を足しにくいこともあるようです。そういう面からもい服選びは気をつけてあげましょう。

 

そして、万が一漏らしてしまった場合にどうするかも一緒に考えておきます。

どうしたらいいかわからず、また、先生にも言えずに下着が濡れたまま学童に帰ってくる子、下着をつけずに寒い中過ごした子どももいます。

そうならないためにも、お子さんと一緒に考えておいてください。

 

⑪ 挨拶ができるようになる

人とのコミュニケーションの第一歩は、挨拶といえます。気持ちよい挨拶は相手に対して好印象を与えます。

出かけた時に時には、子どもに要求する前に、大人自ら気持ちよい挨拶の手本を見せてあげて下さい。

 

小学校入学前 までに身につけたい習慣、学習編

生活や遊びを通して読み書きの基礎を身につける

 

とかく、入学前に文字を覚えさせようとしがちですが、その前につけておきたい力があります。

書きたい言葉を文字であらわすためにも、土台となる力が必要です。

 

  • 話し言葉を豊かにする
  • 線や形をイメージどうりに描ける手の力をつける
  • 文字を読みたい、書きたいという意欲を大事にする

⑫ 話し言葉を豊かにする

 

子どもは5歳くらいになると、お話も上手になってきます。生活の中に感動があれば、伝えたくなりますね。

そして、それを受け止めてくれる大人の共感も大事です。

そうやって、毎日の豊かな生活経験が、お話の力をつけていきます。

 

また、遊びの中でも言葉の力をつけることができます。

例えば、「グリコ」という遊びがありますね。ジャンケンをして、「グー」で勝てば「グ・リ・コ」と3歩、「パ―」で勝てば「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」と6歩、「チョキ」で勝てば「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と6歩進みながら遊びます。これは、音節分解を使った遊びです。

その他、「しりとり遊び」も楽しみながら音韻意識が育ちます。これは、コミュニケーション力がついてきます。

 

⑬ 線や形をイメージ通りに描ける手の力をつける

1歳の子にクレヨンを渡すと、腕を自由に動かせることで「横ふりの線」が、2歳で丸が閉じ、3歳で顔を描き、4歳で手足がつき、5歳で体験を描くようになります。

このように、成長に伴い手の動きと共に、線や形をイメージどうりに描ける手の力をつけていきます。

ですから、年齢の早いうちから字を書いて覚えさせることには無理があります。

子どもの成長に合った手の動きを獲得するためには、日常の生活遊びを十分に楽しむことを大切にしましょう。

そのためには、手で身体を支えるような全身運動を土台として、粘土遊び折り紙遊びなど、手を十分に動かす遊びを楽しんでもらいます。

それから、手先の器用さは、日常の生活で、お手伝いを多く取り入れるとよいでしょう。

 

お手伝いに関してはこちらも参考にされてください。

【イライラしない】子供のお手伝い、やる気が出る5つの方法とお手伝いアイテム

 

⑭ 文字に対する意欲を大事にする

6歳くらいになると、絵本を読んであげると、文字に興味を持って見るようになります。また、出かけた時には街の看板などを見入ることも出てきます。

子どもに文字を聞かれたら、読んであげるとよいでしょう。

子どもの持つ興味や関心などには応じてあげると、自分なりの成長を感じ、小学校に上がることを楽しみにできるようになります。

この時、読めるからと言って、文字を書かせるのは気をつけてください。手を動かす力がついてからにしましょう。

 

10くらいの数を理解できる

2+3=5といった計算ができるよりも、10までの数の概念が理解できていた方が、繰り上がった数の問題に移る時につまづきがなく、算数の授業に興味を持って取り組めるようになります。

  • 10までの数がわかる
  • 計算ができるまでの力をつける
  • 生活経験を豊かにする

 

⑮ 10までの数がわかる

数唱

1,2,3、…と1から10までの数を順番に言えるようになることです。

お風呂で、数えたりしていますね。まずはこれができることから始まります。

 

計数

 数字具体物一対一対応させて数えることです

 

概括

数えた時に最後の数詞の数になることです。

「1個、2個、、 全部で個ね

 

抽出

たくさんある中からを一定数取り出します。

「(たくさんある)この中から〇個ちょうだい

 

10をまとまりとする

合成分解をします。

「7にあといくつあったら10になるかな?」

1073に分けてみよう」

 

⑯ 計算ができるまでの力をつける

 

未測量

の「大きい、小さい」「多い、少ない」がわかるようになることです。日常生活で大人がそういう言葉を意識して話すとよいでしょう。

 

集合

仲間集めをします。例えば、同じ大きさの器を重ねるなどです。

 

一対一対応

一人に一枚ずつ配ることなどです。

 

数概念

家族の人数分のミカンを持っていくといった考え方を言います。

 

系列化

身長順に並ぶ」など、一つの基準で系統だった順序に整理することです。

この系列化の考えの芽生えが、算数という教科を学習する土台の力となります。そういう視点で、子どもと向き合っていくとよいでしょう。

 

保存の概念

見た目が変化しても、加えたり、取ったりしていなければ、その量は変わらないという考え方です。

 

⑰ 生活経験を豊かにする

 

生活や遊びの中で、量や数に出会う場面では、具体的なものを使って、「配る」「分ける」「取り出す」などを行うことで、数に対して、興味や関心を育てていきます。

特に、遊びにおいては、すごろくゲームトランプで遊びも数の概念を育てことにつながります。

 

小学校入学前 までに身につけたい習慣、周りの大人編

さて、入学前の子ども達、その周りにいる大人に求められることはどんなことでしょう?

子どもが期待を持って小学校に入学し、気持ちよく小学校生活が送れるよう大人の心がけについてまとめました。

  1. 大人と一緒に生活を整えてていく
  2. 子どもの気持ちになって受け止める
  3. 学校生活への期待を持って生活する

 

大人と一緒に生活を整えてていく

生活リズムについて

 

これまでに見てきた習慣は、子ども一人では整えていくのは難しいことです。家族みんなで意識し協力し合って進めていきましょう。

私たちは、健康で文化的な生活を毎日同じリズムで営むことが必要です。

大人自身も安定した心で、子どもがいても、仕事も家事もできる社会が求められます。働き方も考えていきたいですね。

 

家族とのコミュニケーショについて

 

生活リズムの重要性に加えて、家族とのコミュニケーションも大事にしていきましょう。

テレビや、ユーチューブは、一方的で、相互の働きかけができません。

生活の中で経験したことや思ったことを話す機会作りましょう。一緒に笑ったり、受け止めてくれる大人の存在は必要です。

 

朝ご飯について

 

その他、食事面においては、栄養に面に加えて、『朝ご飯』についても考えていきたい項目です。

学校の授業で集中するためには、『朝ご飯』必須です。

そして、『朝ご飯』を食べるためには、早起きが必要です。

生活リズムを整えることに結び付きますね。

 

手を使うことについて

身体、特に手を使うことは、健康生活する字を書くことに加え、脳の活性化においても重要です。

そのために、機械に頼る生活よりも、手や身体を使う『お手伝い』をさせるとよいでしょう。

特にお盆を使って料理を運ぶことは、小学校での配膳の練習にもなります。

 

モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた子育てについてはこちらも参考にどうぞ。

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子どもの気持ちになって受け止める

子どもにとっても小学校は、未知の世界。やはり、不安や緊張もあることでしょう。

子どもとたくさんお話して聞いてあげましょう。そして、「そうなんだ」と受け止めてあげるといいですね。

 

学校生活への期待を持って生活する

 

ランドセルや、机などが揃うと、子どもはますます小学校への期待が高まっていきます。

「うれしいね」「これができるようになったね、よかった」と大人も一緒に喜んであげましょう。

「そんなだったら、小学校に行けないよ」「小学校に言ったら困ることになるんだからね、話は聞いてよ」などと、小学校という言葉を出して脅す言葉はNGです。

 

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小学校入学前 のスケジュール確認

  • 就学時健診
  • 学童申し込み
  • 入学説明会

 

就学時健診

 

10月頃、各自治体から学校単位で、就学の通知が届きます。

指定された期日に親子で出席します。子どもは検診を受け、親は簡単な入学までのスケジュールの説明があります。

そこで、気になることがあれば、相談できます。

 

学童申し込み

学童の申し込みも10月頃から始まります。

学童によっては、説明会が開かれたり、見学ができます。行きたい学童へ、早めに問い合わせしておくとよいでしょう

 

学童の生活や特色についてはこちらを参考にどうぞ。

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入学説明会

1月中旬~2月にかけて、各学校毎に入学説明会が開かれます。

  • 入学式の時間や持ち物、注意点
  • 入学式までに用意する学用品についての説明
  • 場合によっては、指定学用品の販売
  • 入学までに、子どもが身につけておいてほしいこと

などの説明があります。

この時、体育館で親に向けての説明があり、その間、子どもはクラスに入ってお楽しみ会に参加することもあります。

まとめ

これまで、小学校入学前に身につけておきたい17の習慣をまとめました。

  1. 「~ながら」をやめる
  2. 体つくり(外遊び、姿勢)
  3. 食事(意欲、栄養)
  4. 睡眠と生活リズム
  5. 急かされない生活
  6. 生活リズムを整える
  7. 時間を意識する
  8. 自分の意志で行動する
  9. 通学路を親子で歩く
  10. 一人でトイレができる(和式トイレも)
  11. 挨拶ができるようになる
  12. 話し言葉を豊かにする
  13. 線や形をイメージ通りに描ける手の力をつける
  14. 文字に対する意欲を大事にする
  15. 10までの数がわかる
  16. 計算ができるまでの力をつける
  17. 生活経験を豊かにする

 

これに合わせて、まわりの大人が気をつけたいことや、入学までのスケジュールについても記しています。

子どもさんの小学校入学が、不安なく期待を持って迎えられることを願っております

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝いたします。

 

 

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