子育て

【モンテッソーリ教育とは】おうちで実践、7つの方法で子育てに安心感を

 

子育てをしていて、「子どものやっていることにイライラしてしまう

どうして、忙しい時に言うことを聞いてくれないんだろう?

とお困りではありませんか?

 

その解決のヒントにモンテッソーリ教育があります。

 

モンテッソーリ教育って聞いたことあるけど,いったいどんな教育? うちの子に合うかな?

 

という 疑問に対してー

 

モンテッソーリ教員・現役の保育士・学童支援員である”すず”がお届けします。

 

筆者は、モンテッソーリ教員免許を取得して、モンテッソーリ教育を実践している幼稚園での実績、それから、3人の息子たちをモンテッソーリ教育の考えで子育てをした経験があります。また、現在保育士、学童支援員として、子どもと関わっています。

 

今回は、モンテッソーリ教育についてまとめました。

 

この記事を読んでわかること

1,モンテッソーリ教育とは簡単にどういうものか

2,モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた子育てについて

 

モンテッソーリ教育について知りたい方

モンテッソーリ教育の考え方を活用して、気持ちに余裕のある子育てをと願っている方

にお届けします。

 

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モンテソーリ教育とは簡単にいうと?

  1. 子どもが持つ生命力を大事にして自立を促す
  2. 子どもが自分でやってみようとする時期に欲求を満たす活動をする
  3. 子どもが自分でやってみたくなる自由な環境を整える

詳しくご説明します。

1,子どもが持つ生命力を大事にして自立を促す

子どもはみんな、成長に必要な『生命力』を持っています。

適切な時期に、適切な環境があれば、自分でその生命力に従い、伸びていこうとします。

その力をその子が伸ばしたい時期に十分にできるようお手伝いします。

 

たとえば、乳児が人間になっていく成長の道筋は昔からあります。

寝返り → 腹ばい → 四つ這い → 歩行  ですね。

これは、どの段階を飛ばして進むことはできません。

また、ある段階を何度も何度も十分に行い、マスターしてから次の段階へと進みます。

ですから、大人は、子どものことをよく観察して、

  • 今、何ができるようになりたいのか
  • 子どもが今、たくさんやりたいことは何なのか
  • どういう環境を作ることが必要か

これらのことを把握することが大切です。

つまり、大人の思うように育てるのではなく、子どもを観察して子どもから出発することが、育ちを支え、伸びていくことにつながります。

そして、子どもの自立へと向かいます。

 

2,子どもが自分でやってみようとする時期を大事にする

子どもは、何かに強く興味を持ち集中して同じことを繰り返すことがあります。

これを『敏感期』と呼んでいます。

 

子どもと接していて、「どうしてそればかりする(言う)の?」と言いたい時やイライラすることがあるかもしれません。

それには、ちゃんとした『敏感期』という理由があるわけです。

 

言葉」「感覚」「離乳」「秩序」「小さいもの」「運動」「」「書く」「読む」「挨拶」などの敏感期があります。

その敏感期には、上記のような要素を子どもが「喜びにあふれて」、精神的にも能力的にも成長していこうとします。

 

3,子どもが自分でやってみたくなる自由な環境を整える

子どもが何かしようとすると

「ダメ」「危ない」「ほら、きれいにならなかったでしょう」「また、ちらかしてる」と言ってはいませんか?

  • 大丈夫だよ」「見ててあげるよ」「やってごらん」というやさしいまなざしで見守る
  • やり方をこれ以上ゆっくりできないくらいの早さで、やってみせる
  • 繰り返しやっていいんだよ」と言う気持ちで見守る
  • 子どもサイズの道具を用意する
  • 片付けやすいように物は少なく、しまうところを明確にする

こういう気持ちで、大人自身も環境の一部と思って接してみてください。

子どもも大人もゆったりした気持ちで過ごすことができるでしょう。

 

おうちモンテッソーリ教育、7つの方法で子育てに安心感を

モンテッソーリ教育の園や子どもの家では、教具を使って、教育を展開しています。

しかし、家庭においては、あえて教具を揃えることはないと思います。

それよりも、モンテッソーリ教育の考えを取り入れながら日常の生活で生かしていく方法を考えていきましょう。

  1. 敏感期』を知って見守る
  2. 子どもが一人でできるように手伝いましょう
  3. 先回りしないで、子どもが夢中になっていることを満足するまでできる環境を作る
  4. 秩序感』という感受性を持つ時期があることを知る
  5. 『自由』をあたえ、『制限』も考える
  6. お手伝いをたくさんしてもらう
  7. 子どもと一緒に食事の用意をする

詳しく説明します。

1,『敏感期』を知って見守る

何かに興味を持って集中して同じことを繰り返す時期を『敏感期』と言います。

 

子どもを見ていて、「今、これが面白いんだな」とわかると、

それを十分にさせてあげてください。

それに応じた道具や、おもちゃを用意してあげるのもいいでしょう。

その時、大人はじっと見守り、できたことや自分で満足したことに共感してあげればいいのです。

2,子どもが一人でできるように手伝いましょう

子どもが、自分でしようとしても、『うまくいかない』『時間がかかる』『後の始末が面倒』という理由で、大人が手を出すと、子どもは納得いかず泣き出し、大人はイライラしてくることはありませんか?

 

そんな時、はじめは時間がかかっても、その時が上達するチャンス

 

ゆっくりやって見せる』『間違わないように印をつけてやる』など工夫して

子どもが一人でできるように手伝ってあげてください

 

3,先回りしないで、子どもが夢中になっていることを満足するまでできる環境を作る

一つのことができれば、大人はつい次のステップを表示したくなります。

しかし、そこは我慢、

子どもが納得するまで何度もやらせてあげてください。

将来、やりたいことに集中できる人になることでしょう。

 

4,『秩序感』という感受性を持つ時期があることを知る

2歳前後になると、順番』『やり方』『位置』などにひどくこだわる時期があります。

大人にとってはどちらでもいいことが、子どもにとっては「いつもと違う」ことで、泣き出したり、かんしゃくを起こすことがあります。

 

それは、秩序』における敏感期なのです。

そんなことがずっと続くわけではありません。

今、この子は、ここにこだわりたいんだと受け止め付き合ってあげてください。

 

たとえば、『このおもちゃは、この順番に並べて置く』ということにこだわるのであれば、それを並べておく棚を用意してあげるなどするとよいでしょう。

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5,『自由』をあたえ、『制限』も考える

子どもは、大人の指図で動くのではなく、やりたいこと自分で選ばせましょう

何でも大人が口出しすると、『指示待ち』の人になってしまいます

 

しかし、全て『自由』ではありません。

自由はここまでという必要に応じて『制限』も提示してください。

  • 人や、環境を傷つけてはいけません
  • 『自由』の範囲を決める。例えば、「この部屋はで遊んでね。でも、隣の部屋は大事なものがあるから行かないでね」など。

社会にはルールがあり、その中で、みんなで生きている感覚を持ってほしいと思います。

 

6,お手伝いをたくさんしてもらう

モンテッソーリ教育の教具は『日常生活』『感覚』『言語』『』『文化』の分野に分かれ、材質、色、構成など、科学的・系統的に考えられています。

それぞれ、その教具の持つねらいにのっとり、子どもに提示するやり方も決まっています。

 

私は、教具を使ってあえて家庭で行うことはないと考えます。

私のおすすめは、家庭で行う日常の生活において、『つまむ』『にぎる』といった体の動きや、『洗濯物をたたむ、ペアを作る』『(小さい順に)並べる』『重い方から使う』『(4個づつ)配る』…といった活動の中に子どもが学んだり、五感を使って感じたりする要素がたくさんあります。

手は『第二の脳』と言われます。

ぜひ、日常生活の中で、子どもにお手伝いをたくさんさせる仕組みを作っていただきたいです。

子どものお手伝い、家事に興味を持った時からトライさせましょう

 

7,子どもと一緒に食事の準備をする

食事の準備、特に料理は、量を計ったり時間を見る形の変化に気づく、五感を使うなど、たくさん経験できます。

子どもの発達に合わせた作業ができます

 

また、『芽が出る』 → 『収穫する』 → 『料理する』 → 『食べる』 → 『残飯を処理する』と言った食べ物の循環地球を守るこなど、具体的に体験しながら幅広く学ぶチャンスです。

子どもの発達や興味に合わせた活動へつなげてみてください。

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モンテッソーリ教育内容は?

1,日常生活の練習

身の周りのことが自分の意志で、自分でできるようになるための練習です。

大人に頼るのではなく、自立につながる活動です。

 

1~2歳の運動の敏感期は、手指のコントロールが上手になってきます。

そして、大人がやっていることを真似してやりたがります

 

『ぞうきん絞り』『拭き掃除』『花の水替え』『みじたく』…。

子どもに伝える時は、言葉をあまりつかわずにゆっくりとやって見せるといいでしょう。

 

2,感覚教育

子どもは、母親のおなかにいる時から、母親の声に反応すると言われています。

生まれてからは、五感をすべて全開にして、感じ取り、自分自身を作っていきます。

 

バーチャルではなく、子どもは実際に体験し、感じることが成長するうえで、大切です。

その感覚から言葉や、様々な認識へと結びつき、知識へと系統立てられていきます。

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3,言語教育

0歳から6歳くらいまで長く、絵カード文字カードを使って体得します。

文字をなぞったり、言葉のゲームなどをしながら語彙を増やしていきます。

読む』『書く』『話す』をスムーズに体得できるようになります。

 

4,数教育

抽象的なものから具体的なものへ、また、具体的なものから抽象的なものへと学びを広げていきます。

感覚が敏感な子どもにとって、数の教具は感覚的にもわかりやすく、子どもが興味を持ちながら、無理なく数についての理解を深めていくことができます。

 

5,文化教育

『社会』『理科』『地理』『歴史』『美術』『音楽』など、多岐にわたって、子どもの興味や、知りたい欲求に従い、学ぶことができます。

他の教具においても、本物を用意しているので、さらに発展させて、子どもの興味を広げていきます。

 

モンテッソーリ教育のメリットとデメリット

モンテッソーリ教育は、『子どもの家』や幼稚園などで行われています。

各分野の教具が用意され、環境の一部である、専門の教育を受けたモンテッソーリ教員がその教具の提示をしています。

それでは、モンテッソーリ教育のメリットとデメリットをあげてみます。

 

1,モンテッソーリ教育のメリット

  • 自由な環境の中で、自分でお仕事(作業)を選ぶことで、自主性を育む
  • 日常生活の練習を行うので、自分でやろうとすることが多く、自立を促す
  • 教具は次に使う人のために元へ戻すようになっているので、やったことに責任を持てる
  • 落ち着いた環境の中でで活動するので、興奮することもなく心が安定する

 

2,モンテッソーリ教育のデメリット

  • 静かな活動が多いので、体を動かすのが好きな子どもは、窮屈に感じやすい
  • 個人活動が多く、みんなで力を合わせて何かのテーマに取り組む活動が少ない
  • 言動が落ち着いていて、子どもらしさに欠ける

 

モンテッソーリ教育の歴史

マリア・モンテッソーリ (1870ー1952)イタリア

医学博士、幼児教育者、科学者、フェミニスト、モンテッソーリ教育法の開発者

 

イタリアのスラム街につくられた「子どもの家」で、子どもを科学的に観察しました。そして、その事実から医学的な根拠も併せて、科学的、系統的体系を持つ教具を開発しました。

 

そして、このモンテッソーリ教育は世界中で行われています。

 

有名人でモンテソーリ教育を受けた人

 

ラリーペイジ、 セルゲイ・ブリン  (グーグル創始者)

ジェフ・ベゾス (アマゾン創始者)

マーク・ザッカーバーグ (Facebook創始者)

ビル・ゲイツ (マイクロソフト創始者)

ジミー・ウェールズ (ウイキペディア創始者)

ピーター・ドラッカー (経済学者)

藤井 聡太 (棋士)

 

おうちでモンテッソーリ教育、参考書籍

 

『おうちでモンテッソーリ教育』を紹介する書籍はたくさんあります。

ここでは、モンテッソーリ教具にとらわれず、モンテッソーリの考え方や、日常の生活で、応用できることが紹介されている本を取り上げました。

 

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まとめ

 

この記事では、

1,モンテッソーリ教育とは簡単にどういうものか

2,モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた子育てについて

まとめました。

モンテッソーリ教育の考え方を取り入れて、子どもを理解しながら子育てを続けていただきたいと思います。

子どもが自分の力を発揮して成長できるよう願っております。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝しております。

 

 

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